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高齢者のための快適生活: 簡単操作で自立を支える

 

福祉関係の仕事を15年経験し、1000人以上の利用者様と関わってきました。
現在は終活を中心とした行政書士として活動しています。
今回は、高齢者が自宅での生活において「できること」を増やし、喜びを感じられるような道具の選び方に焦点を当てていきます。

 

高齢になると、日常生活での小さな困難が喪失感を増大させることがあります。
適切な道具を選ぶことで、これらの困難を減らし、自立した生活を促進し、生活の喜びを高めることができます。
生活の喜びを高めることで充足感のある生活ができ自己肯定感を維持できる可能性も高くなります。
高齢者が日常生活で「できること」を増やし、喜びを感じられる家具や家電の選び方を以下に示します。

 

簡単操作の家電

家電製品は、大きなボタンとシンプルな設計が理想的です。
色々な機能がついている商品を選びがちですが、シンプルが一番です。
これにより、高齢者も自分で操作でき、日常生活に活力が生まれます。
機会に苦手意識があった場合でも、一つのことであれば、認知機能が低下してもできることが多いです。

 

安全で快適な家具

身体の変化に合わせた家具、例えば高さ調節が可能なベッドや椅子は、自立した生活を支えます。
高さは重要度が高く、高すぎると疲れがたまり、低いと立すわりが大変になります。
家具も同様、手すりとして使える家具は理想的ですが、屈む動作がでいない方も多いため、その方の状態に
合わせたものが重要となります。

 

軽量で扱いやすい掃除機

掃除は高齢者にとって大きな負担になりがちです。
そのため、持ちての高さがある程度確保できているものが扱いやすいです。
コードレスタイプや自走式のロボット掃除機も、掃除の労力を軽減します。

 

手すり付きの家具

高齢者が物を取る際の転倒リスクを減らすため、手すり付きの家具が有効です。
例えば、キッチンや浴室のキャビネット、食器棚に取り付けられる手すりは、
日常生活の動作を安全かつ自立的に行うのに役立ちます。

 

身体機能に合わせた杖

杖は第3の足というくらい、必要になることが多いです。
使い慣れるまで時間がかかることもあります。
バランスを保つために不可欠ですが、それぞれの高齢者に合ったものを選ぶことが重要です。
軽量で握りやすいグリップ、滑りにくい底面、高さ調節機能などが、快適で安全な歩行を支援します。
腰の位置くらいの高さが標準的ですが、自分が使いやすい位置であえば、良いと思います。

 

前面操作型の冷蔵庫

高齢者にとって冷蔵庫の中の物を取ることは困難になることがあります。
物忘れで整理できていないか、冷蔵庫の中がみることが大変なため整理できないかにもよりますが
整理ができず中で腐敗していることもあります。
下の方は、上から簡単に見れる引き出し型の冷蔵庫とかは使用しやすいです。
また、前面から簡単に操作でき、ドアが軽く開閉できるモデルは、使用の負担を軽減します。

 

高さ調節可能な物干し

高さ調節が可能な物干しは、背の低い方や車椅子利用者にも使いやすく、洗濯物を干す際の負担を減らします。
物干しの位置を調整できることで、無理な姿勢をとることなく、洗濯物を扱えます。
高さ調整が難しい商品であっても、高さを補ってくれる物があれば自分で干すことも可能となります。

 

使いやすい加湿器

加湿器は室内の快適性を高める重要な家電です。
特に高齢者の場合、重たい水タンクの取り扱いが難しいため、上から給水できるタイプや、取り外しが容易なモデルが適しています。
また、自動運転機能やタイマー設定ができる加湿器は、操作の手間を減らし、常に適切な湿度を保つのに役立ちます。

 

まとめ

これらの点を考慮して家具や家電を選ぶことにより、高齢者は日常生活の中で「できること」を増やし、それに伴う喜びを感じることができます
自立した活動的な生活を支える適切な選択は、高齢者の生活の質を大きく向上させることができます。
これらの家具や家電の選択が、高齢者の生活をより豊かで快適なものにするための一助となることを願っています。

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